1949-09-07 第5回国会 衆議院 大蔵委員会 第43号
しかもその物價はたとえば米價審議会に現われておりますように、國際物價へのさや寄せという観点からも考えられておるようなことを、われわれは聞いておるのであります。そういうことになりますれば、現に自由價格というものがマル公のあるものすら、それを割つておるような実情にある。
しかもその物價はたとえば米價審議会に現われておりますように、國際物價へのさや寄せという観点からも考えられておるようなことを、われわれは聞いておるのであります。そういうことになりますれば、現に自由價格というものがマル公のあるものすら、それを割つておるような実情にある。
それで從いましてこの際物價廳としましては、例えば肥料の價格を、補給金を全廃しまして、全部二、三倍に上げるというような精神を持つているわけではございません。片方では消費者價格も或る程度は上げる、併しできるだけ生産者價格の方も落して行くことによりまして補給金を減らして行く、かように考えております。決しておつしやることとそう違つていることを考えているわけじやないと思います。
これを國際物價に引寄せるという観念から申しますと、小麦の値段を相当上げなければならぬ、しかし小麦の値段を今ただちに上げるということは、学賃あるいは一般物價に影響するから、農民の犠牲において安くされておる。しかして六千五百円の小麦については、農民が事業所得その他によつて負担された税をもつて補給金を出して補つておる。農民は二重に苦しい立場にある。
しかしながら將來の方向といたしまして、國内の價格を國際物價に漸次再編成する方向に向うべきであるということにつきましては、われわれもそういうふうに考えておる次第であります。
○野村委員 この際物價廳の政府委員の方に対してお尋ねをいたしたいと思います。地方公共團体の財政が極度に逼迫をいたしております現在におきまして、地方における有力なる財源の対象として、入場税もその一つに考えられる。こういう点から今回提案になつております地方税法の改正にあたりまして、入場税の軽減に対し、この問題は今日に至るまでもなく國民の識者の間にすでに常識になつております。
あるときにおいては消費者の立場に立つて、農民から一銭でも安く米をひつたくろうとする一つの人格と、今度は、都会の人に賣りつけようとする場合には、農民の氣持になつて一銭でも高く賣りつけようという、いわゆる二律背反をして一個の行政官廳がやつておるという矛盾を持つておるから、あなたはそういうことを言われるが、これは明白に國際物價格水準に比較して、日本の米價が安い。
ことに二次、三次の製品でこれを吸收するとか、あるいはともかくも合理化を強く行うというような面で、どうしてもこの際物價を動かさないで、現在のきまつた予算の中で措置して参りたい、こういうことの考えから、ただいまおそらく御答弁になつておりましたように思いますし、私どもといたしましても、御心配の点はよくわかるのでありますが、この際しばらくこの予算を実行して行くことによつて、万一これが維持できないというような
ことに輸出振興を目ざしておりまして、進んでは國際物價にさや寄せさして行こうという考え方としては、三百六十円という爲替レートが予想以上に輸出に有利だということの考えを持つている次第であります。
経済安定九原則の要請いたしまする日本経済の樹立を達成いたしますためには、輸出の飛躍的な増加、これを図るということは、その基盤にしての國内もろもろの産業についても、その生産能率を積極的に向上させ、國際物價水準において良質な製品を供給し得る態勢を速かに整える必要があるということであります。
従いましてそういうような面から見て、当初としては適当な率において、旅客、貨物両方も訂正をして行くという考えがあつたわけでありますが、そういつた経費が落ちたのに伴いまして、貨物運賃の方は、この際物價に対する直接の影響をも考慮いたしましてあきらめた。そして旅客運賃のみをもつて参るという政府の案といたした次第であります。
○飯田精太郎君 只今大臣からのお話で、貨物運賃の値上げは、物價に大きな影響があるが、旅客運賃は大した影響がないので、この際物價系統を崩さんために旅客の方で値上げをしたという話でしたが、物價に対する旅客と貨物の影響という点について、何か数字的な根拠でもおありなんですか。
(拍手) 次に價格体系の問題に移りますと、少くとも現在の日本の経済においては、企業の自己資本蓄積能力を増すこと、國際物價にさや寄せして懸隔を少くし、將來の調整時の摩擦を極力減少させておくこと、かつ補給金のごとき消費的経費を節約するために、ある程度の價格体系の変換はやむを得ないと思われるのであります。
物價水準は動かさないか、ある程度特殊なものには動かして二次、三次製品に持つて行く、そうして補給金を減らすという考え方もありまするが、今回の分は一應これで安定の態勢を整えて、しかる後に物價政策その他につきまして徐々に、いわゆる國際物價市場への橋渡しをするという二段構えの方向で行きたいと私は考えておるのであります。
日本が國際物價水準になり、國際貿易を中心として日本の産業が動くということは、今後の日本の産業の根本の行き方であることは御承知の通りであります。ここで私は廣く触れることを避けまして、ただ関連質問といたしまして、問題を鉄に限つて見たいと思うのであります。今度の計画によりまするというと、鉄鉱石を輸入して日本に製鋼業をかなり復活させると、今の運賃は、僅か五〇%ぐらいな鉄鉱石と銑鉄と、運賃は同じであります。
從いまして、産業そのものを保護するために補給金を出するとうのではないのでありまして、消費者の價格を下げるために出ておりますので、國際物價の鞘寄せするというためには、そういうような補給金が出なくても競爭力のできるような経済状態になることが望ましいわけであります。これがいつできるかという問題であります。
尚その外に外國の國際物價との鞘寄せ、こういう点でありますが、これは勿論おつしやる通り爲替が幾らに決まつたから、一本爲替レートが決まつたから、それで鞘寄せができるものとは考えておりません。從つてこれが決定せられますに應じた一つの対策も考えて参りたいと思つております。
○油井賢太郎君 もう一つ、前の安定本部で作つたいわゆる経済五ケ年計画というものは、今度は具体的にいうとどの点をどういうふうに改めて行くかどうかということと、もう一つは、國際物價に日本の物價を鞘寄せしなくてはならないということでありますが、これは簡單に、レートだけを一本化しただけで解決できるものではないと思うのですが、これに対していわゆる生産に対する効率的労働の量であるとか、或いは技術の面とか、そういつたような
物價の問題でございますが経済安定本部といたしましては全廃することがいいのではないかということは申上げた通りでございますが、コスト主義によらず國際物價水準で決めて行くというようなことも一つの方法でございますので、御趣旨には賛成と申上げていいのではないかと思います。八番目は何でございますか。
と申しまするのは御承知の通り、石炭價格の補給金と申しますのは、特定産業に対する石炭の炭價の補給金でございまして、請願されていらつしやるような一般的な生活費の補助、こういつたものではない本質を持つておりますので、この際物價廳の方ではこの從來出していた補給金を打切るというようなことになりまして、別途政府が考慮するかどうか。こういつた点については今のところ物價廳として考えておりません。
経済九原則の実施によりまして、近く單一爲替レートの設定があり、國内物價の國際物價への鞘寄せが行われることになりまして、我が國経済もいよいよ世界経済の一環として運営せらるることになりましたが、この際我が國貿易の根本方針について、即ちあり方について稻垣商工大臣の所信を伺つて置くことは、極めて緊要と存ずるのであります。
帆足さんは経済人といたされまして、該博なるかずかずの御指摘を賜わつたのでございますが、御質問の第一点といたしましては、現行の物價体系を國際物價体系と睨み合せまして、これを合理的に改訂すべきではないかという御所見のように承わつたのでございます。現在の物價体系には若干のひずみのあることは御指摘の通りでございます。
次に現段階における物價政策についてでありますが、その重点は、前述のごとき財政金融の強い健全化方策に対應いたしまして、物價の低位安定を期するにあり、更に單一レートの設定を契機とする國際経済への参加を目睫の間に控えまして、國内物價の國際物價への鞘寄せを図るにあるのでありまして、これを起点として均衡ある経済の安定を進めて参る所存であります。
次に、現段階における物價改策についてでありますが、その重点は、前述のごとき財政金融の強い健全化方策に対應いたしまして物價の低位安定を期するにありまして、さらに單一レートの設定を契機とする國際経済への参加を目捷の間に控えて國内物價の國際物價へのさや寄せをはかるにあるのでありまして、これを起点として均衡ある経済の安定を進めて参る所存であります。
しかしながら、新たに単一為替レートの設定ということが起ります以上、今後におきまして、物價政策におきましても、ただ単に國内物價の関係だげでこれを規制することはできず、今後におきましてほ、國際物價に國内物價をさや合せをするというようなこと及び國際物價にのつとつて行われる國内物價の問題は、当然にこれを維持するために、あらゆる面において、企業の合理化と生産コストの低下に向つて、すべて企業の合理化、健全化のあらゆる
結局今後における國際貿易がある程度自由になつたという段階においては、常に國際物價が日本の物價に影響することはもちろんであります。その間において外國の方が從來の例から申しますと、農産物價格が比較的安い、それによつて起る日本の農産物價格の影響に対しては、おそらくその場合には輸入制圧をどうするかという問題。